自転車のフレンチバルブ先端が曲がっても大丈夫な理由を詳しく解説!
「クロスバイクやロードバイクで使用しているフレンチバルブの先端が曲がっちゃったんだけど、どうしたらいい?」
「このまま乗っていて大丈夫?」
このような疑問に答えます。
フレンチバルブの先端って、意外と簡単に曲がってしまうものです。
普段から気をつけていても、最初の頃はどうしても空気を入れる際に曲がってしまうことはよくあります。
実際に曲がった先端を見てしまうと、とても不安になるものです。
結論から言ってしまうと、ちょっと曲がった程度ならそのまま乗っていても大丈夫です。
多少確認することはありますが、大抵は問題なく乗ることができます。
ちょっとくらい曲がっても大丈夫な理由
曲がってしまったバルブの先端を見てしまうと、「このまま使っても大丈夫…!?」と不安になってしまいますよね。
でも大丈夫♪
多少曲がってるくらいだったら、そのまま乗り続けても問題なしです!
なぜなら、先端が曲がってしまってもバルブの内部に影響がなければ問題ないからです。
上の図はフレンチバルブの構造を簡単に表したものです。
固定用ナットを緩めて上から押し込むと、内部のパッキンが下にズレて蓋が開くイメージ。
このパッキンが下にズレた状態の時に外部とつながり、チューブ内に空気を出し入れできます。
要するに、中のパッキンが正常に開閉できれば、たとえ外の部分が曲がったとしても大丈夫ということ!
これにつきます。
でも、パッキンは中に入っているので実際に目で確認できません。
なので、この曲がっている状態が大丈夫かどうかの判断に困るところですよね。
でも大丈夫です。
簡単な確認で判断できる方法があるので、次でご紹介します。
フレンチバルブの先端が曲がったら確認すること
確認することはたった2つです。
- 空気漏れがないか?
- 固定ナットが正常に回るか?
この2つの確認で大丈夫かどうかの判断ができます。
●空気漏れがないか?
最初にやるのが、バルブからの空気漏れ確認。
1.まず現状確認で、バルブに耳を近づけて漏れがないことを確認します。
2.次に固定ナットが緩んだ状態で、指で押してすぐ離します。
(押した時に空気が出ますが、離すと空気が止まります。)
指を離した時に空気がちゃんと止まれば大丈夫です。
この動作を数回繰り返し、問題なければOK!
空気が出て、ちゃんと止まっていれば、パッキンの開閉状態も正常と言えます。
固定ナットが正常に回るか?
もう一つは、固定ナットがちゃんと締めたり、緩めたりできるかどうかです。
この画像のように、緩めることも締めることもできれば大丈夫です。
というのも、バルブは通常閉じている状態です。
チューブ内は高圧のため、パッキンが押し出されて蓋が閉じることにより、空気は漏れません。
ただし、自転車に乗っている時の振動でパッキンが微妙に動いて空気が漏れる可能性があります。
それを防ぐのが固定ナットです。
固定ナットを締めることにより、振動でパッキンが動かないように固定してくれます。
なので、先端が曲がっても、固定ナットをちゃんと締めることができれば大丈夫です!
念のため、締めた状態でバルブを押してみて動かなければOKです。
無理に元に戻そうとしないこと
曲がったバルブの先端を、無理やり元に戻そうとするのはやめたほうがいいです。
バルブ先端部分は細い金属で、意外とモロイもの。
一度曲がったのを元に曲げ直すと強度が下がって、折れる可能性があるんです!
その時は大丈夫だとしても、使っているうちに金属疲労でポッキリ折れてしまうかもしれません。
バルブ先端が折れてしまったら、もうチューブごと交換するしかありません。
曲がったバルブ先端が気になって仕方ないとは思いますが、
そこはグッと我慢して、余分な仕事を作らないためにも、気にせず乗り続けましょう。
まとめ
この記事の要点をまとめます。
- フレンチバルブの先端が多少曲がっても、中のパッキンが正常に開閉で切れいれば大丈夫。
- 判断に困ったら、2つの確認をする
- 空気漏れがないか?
- 固定ナットが正常に回るか?
- 曲がったバルブ先端を無理に戻そうとしない。
最後にフレンチバルブの先端を曲げないために、普段からやったほうが良い事をお伝えします。
- 空気を入れる時は、バルブに対して口金をまっすぐ、落ち着いてはめる。
- 口金を外す時は、引っ張るのではなく、押して外す。
口金をつかんで引っ張って外すのではなく、両方の指で均等に押してやれば簡単に外れます。
よかったら参考にしてみてください♫